2014年8月25日月曜日

焼刃

先日の松本ナイフショウで刃紋について結構質問が有った。
「どうしたらこんな刃紋が出せるのか?」


結構苦労されてるようだったのでとりあえず自分が分かってる事を教えた。

 焼入れと言いつつ目的は焼きを入れない事である。

焼入れ性の悪い鋼材ほど良い。

鋼材会社推奨の温度では無理。


砂鉄から作った玉鋼はシャーベット状だ。それをなんとかかんとかして使える様に何度も
折り返して鍛造して整形して ・・・・・・こんなに苦労して作った物をキンキンで折れるかも知れない温度で焼ける筈が無い。低い温度でなおかつ刃先だけ焼きを入れるのが安全であろうと昔の人は考えたんじゃないかと。

つまり焼刃土で刃紋を出す目的は悪い鋼をなんとかして使おうとした鍛冶屋の知恵であろうと。


これは喩え話だけれども730℃付近からノロノロと動き出し800℃以上は猛スピード。
スピードが遅い内は簡単に引き止められる(焼刃土のとうりの刃紋)けれどもスピードがついてくると簡単には引き止められない(大雑把で裏と表の平均の刃紋)
無理に引き止めれば掴んだ手が千切れる(刃切れ)

派手な刃紋は要するにいかに不完全な焼入れをするかという事なのだ。
ちゃんと焼入れをしようとすると失敗する。

ああ適当な事書いたなあw刃物にはなるからいいけど。

綺麗ではあるけども切れ味が向上するわけでも無い。
むしろ刃物としての性能は落ちてるかも知れない。
 日本刀はあの組み合わせの構造であの厚みで上手く出来てるので
薄物でこんな刃紋は良くないかも・・・・。
刃紋のある刃物って意味があるのかと悩んだ事もあったが現在のダマスカス鋼も
切れ味優先ものばかりでは無いしこんなのも有りかなと思うようになった。

興味のある人はやってみるといい。





2 件のコメント:

  1. トップクラスの切れ味を求めなかっても、
    有る程度切れて、眺めて楽しいのも
    刃物として一興
    デ

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    1. そうっすね。そう考えるようになるまで時間がかかりましたw

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